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執筆者の写真中村義之

上場&うつ病後に起業した僕が、4期連続大赤字でキャピタルゲイン全焼→5期目で起死回生の黒字化を果たした話(4/5)



こちらの記事は、2020年7月15日、https://note.com/ に掲載した内容を転載したものです。

あとちょっとで山頂!を何度も繰り返す地獄


最近読んだ本にこんなくだりがあって思わず笑っちゃったんだけど、

あと10分我慢して登れば山頂だと言われてひぃひぃ登ったのに、10分たっても頂上は現れなかった。もう少しだよ、本当にここからあと10分だから・・。その言葉にダマされながら、40年も山を登り続けてきた。もう、どうにかなっちゃいそう!

4期目は、本当にこんな感じ。何度もキャッシュが尽きそうになってしんどかった。



4期目の活動


4期目も、引き続き攻めの姿勢を崩さなかった。ここまできたらどんだけ先行きが見えなくても後に引き返すわけにはいかない・・。


・キャリアコンサルタントを増員

移住希望者の登録が激増していたので、その受け皿としてキャリアコンサルタントを増員(業務委託)。1名体制から4名体制へ。「きっと決まる」「いつか決まる」と信じて・・。


・エンジェルから資金調達

メンターをお願いしている荻原さんからエンジェル出資をいただく。これまでずっと自分100%でやってきたので大きな決断だったけど、1年間伴走いただいて心から信頼できる方だったので迷いなくお願いできた。


・デットでの調達を実行

自己資金で資本金を増枠し続けていたので、そろそろ自分の資産も限界にきていた。融資の際は代表者保証も入ったのでヒリヒリ感が増していく。


・多様なリトリートプログラムに参加

自分の内面とひたすら向き合うためのリトリートに毎月のように参加した。どれも得るものが多くて、4期目の危機を乗り越えられたのは、こういったリトリートプログラムで得た安心感や自己一致感が大きい。



4期目のハードシングス


・2度目の別れ、創業時の取締役が退任

初期にジョインしてくれた2名の取締役のうち、2人目の役員も会社を去ることに。初期メンバーがみんな去っていき、「自分の人格には何か大きな欠陥があるんじゃないか」などと不安になっていく。


・キャッシュが苦しくなりメンバーの報酬をカット

KPIは順調に伸びているのに、肝心の人材紹介の決定には一向につながらない。人を増やしているのに、売上が立たないのでどんどんキャッシュが減っていく。断腸の思いで業務委託メンバー約10名の報酬を減額させてもらった。このときの惨めな気持ちといったら。


・キャピタルゲイン全焼。あと数ヶ月でキャッシュアウト寸前に

ここで個人の口座に残っていたキャピタルゲインの残額をほぼほぼ会社に全投入。これが今年1月のこと。機は熟しているはず?なのに、売上につながらない。


・3度目の別れ、メンバーの大半を契約終了

今年2月、キャッシュアウトまで待ったなしの状態になって、これまで尽力してくれていた業務委託メンバーの契約を終了。業務委託とはいえ、社内メンバーのようにフラットな関係で仕事を一緒にしていたので精神的にかなりこたえた。


・追い討ちをかけるようにコロナショック発生

翌月の3月、新型コロナウイルスによる外出自粛が始まる。ここで企業側の採用活動がストップすれば、相当やばい。キャッシュもあと2ヶ月分ぐらいしかない。追加で増資できる手元資金もない。4期連続大赤字で、外部調達も相当難しいだろう。さすがに万事休すか・・。


そんな絶望の淵に立った時、突然、光が射したのだった。




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